阪神淡路大震災の体験から学んだ命の大切さ、地域での助け合いの精神、そこから得た教訓について学習し南海トラフ地震に備え事前の防災対策を講じるための講演会及び防災グッズ作成を開催しますのでご参加ください。
日時 11月9日(土)13時受付
場所 高野口中学校体育館
防災講演会にご参加いただきありがとうございました。
阪神淡路大震災の教訓から学ぶ・・自分の命は自分で守るためには、①体験・教訓から学ぶ②新しい知見・研究成果に学ぶ
③備える・・・
1.生活防災の重要性・・知識、耐震化、備蓄、訓練、コミニケション、2.仲間との交流・・人間関係づくり、家族の大切さ3.自助・共助・公助の精神を
阪神淡路大震災語り部
NPO法人 神戸の絆2005 大濱義弘先生
ワークショップ
橋本市防災士の皆さんの指導により、ダンボールベットの組立と新聞紙によるスリッパの作成を行いました。








教育講演会のまとめ報告
令和6年度 高野口教育講演会 開催
期 日 令和6年11月9日(土)13:30~16:00会 場 高野口中学校 体育館
内 容(1)防災講演
講師 NPO神戸の絆2005代表理事 大濱 義弘 氏
演題 阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ
-自分の命は自分で守るために-
(2)ワークショップ
避難所必需品製作
(①簡易ベッド②パーテーション③スリッパ)
去る11月9日高野口中学校の体育館で開催しました「令和6年度高野口町教育講演会」におきまして、園・学校の保護者・教職員、高野口町健全育成会を始めとした各種教育団体及び地域住民の大人55名に加えて、今年度は児童・生徒の子ども22名の参加もあり、実りの多い研修会となりましたことに感謝申し上げます。
今年は元日の能登半島地震に始まり、8月の日向灘の地震に伴う南海トラフ地震臨時情報の発表、その他地震・台風・水害などの災害が起こっています。そこで、今年度の講演会のテーマを「防災」として、I部は阪神・淡路大震災の語り部の講演と、Ⅱ部のワークショップの二部制で実施いたしました。これを機に地域・学校・保護者が連携しながら防災・減災に取り組んでいってもらいたいと思います。講演はNPO神戸の絆2005代表理事の大濱義弘さんに、「阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ―自分の命は自分で守るために―」と題して、命の大切さ、地域での助け合いの精神、そこから得た教訓について、元小学校の校長先生らしいわかりやすいお話しをしていただきました。
【講演内容】
まず初めに映像を使って阪神・淡路大震災の悲惨な被災状況を詳しく説明していただきました。未曾有の大災害になりましたが、7割の人は圧死で次に多かったのは焼死だったようで、生きながら焼かれる恐怖を味わったと話されました。特に、2階が崩落して1階で身動きできなくなった母親を残して消防団の活動のために逃げた話を聞いたときは涙が出てきました。大濱先生は幸いにもご自分の家族や学校には被害はなかったようですが、避難所になった小学校で校長としてたくさん押しかけた避難者の人たちの支援に奔走されたという話をされました。特に困ったのはトイレだったそうで、ライフラインの断絶で水が流れなくなりどうしようもなくなったとのことです。女生徒がバリケートをつくって用を足し、男子生徒が便をバケツに入れてグランドに運んだことなど生々しいお話も聞かせてもらいました。熊本では生徒がプールの水で流す手伝いをしたり、仙台でも子供たちがトイレ掃除をするなど児童・生徒がボランティアとして活躍したそうです。東日本大震災の中学生が近くの小学校の児童を先導し高台に避難をして、600人全員の命を救った「釜石の奇跡」の話を聞き感動しました。やはり「自分の命は自分で守る」ことを肝に銘じておくべきでしょう。そのうえで、結局多くの人を助けたのは近所の人でした。普段から近所の人と親しく接しておくことが自分の命を守ることになる。難しいことではなく、朝、道で出会ったら「おはようございます」と声をかけるだけでいいと教えてもらいました。
講演終了後、質疑応答で児童・生徒から講師先生に対して「子どもでもできることがありますか?」「自分が家にいるときはどうすればいいですか?」「いつも持っておくといいものは何ですか?」「ペットをどうすればいいですか?」など積極的なたくさんの質問が出され、その都度丁寧にお答えいただきました。参加者は子どもたちの態度に感心させられました。「震災を語ることは未来を語ること」と話された講師先生のお言葉に、このような子ども達に未来を託したいという思いを実感いたしました。
≪感想文≫
・実際、阪神・淡路大震災を体験された先生のお話を聞かせていただき、南海トラフが来た時にどうすればよいか具体的なイメージを持つことができました。
・心に響く阪神・淡路大震災の教訓をありがとうございました。特に子供たちの講師先生への質問を聞けて、胸をうたれ未来を感じました。
・ワークショップもあり、また震災を経験された方のお話を聞くことができ参加できてよかった。
・防災について、日頃の地域のつながりや自分の命を守るために自分で考え判断することの大切さを学びました。
・今日の講演を聞いて、より地震に対する危機感を持つようになり、備えをしていこうと思いました。
・あいさつが自分の命を守るという言葉が印象に残りました。また、地域の人の助け合いの必要性を実感しました。
・障碍者の方が避難所で苦労したことや、日頃から気をつけておくことを聞きたかった。